火のある暮らし

薪ストーブ導入【メリット】【デメリット】

薪ストーブを導入したいけど

メリットデメリットは❓

今日はそんな悩みにお答えします。

今日のタイトル

薪ストーブって何がいいの?

薪ストーブの悪いところは?

1、薪ストーブのメリットは?

1-1 エアコンにはない暖かさ

薪ストーブの最大のメリットは、

やはり暖かさですね。

薪ストーブは、薪を燃やしその熱を利用し、空気を暖める暖房器具です。

薪が燃焼する熱が、ストーブ全体に伝わり、その輻射熱で室内を暖めます。

この時、エアコンのような風はありません。

炎の遠赤外線効果で部屋全体を暖めてくれます。

乾燥した風を送ることがないため、喉や鼻にも優しいです。

また、石油ストーブのような燃焼時に発生する嫌なにおいもありません。

エアコンを止めると、急に部屋の温度が下がりますが、

薪ストーブは、薪ストーブ自体が熱を持っているため、

温度の下がり方が緩やかです。

夜寝る前に薪を投入し、そのまま次の日の朝まで火種が残り、

薪ストーブ自体も暖かい。そんなことも可能です。

薪ストーブ

1-2 炎と薪の香りの癒し効果

炎のゆらめきは人に癒しを与えてくれます。

近年の焚火のブームなどを見ると、炎には人を癒す効果があるようです。

薪ストーブの薪の燃焼には、バチバチと力強い炎の燃焼も

ゆらゆらと揺らめく優しい燃焼もあります。

燃やす薪の種類、投入時期、空気の調整などを行い癒しの炎を自分で演出できます。

薪がはぜる時の音も癒しの一つです。

また、薪にもいろいろな種類があり、その香りも独特です。

サクラのように香ばしいにおいがあれば、クスノキのような樟脳の香りがするものもあります。薪そのものに香りがあり、それが燃焼するときにさらに違った香りを放ってくれます。

炎と薪の香りのダブルで癒し効果があります。

薪

1-3 災害時にも強い

薪ストーブのメリットとして、災害時に強いことも挙げられます。

最近の住宅は、オール電化になっており、生活の多くを電力に頼っています。

しかし、その電力の供給が止まると、生活の全てがストップしてしまいます。

その点、薪ストーブがあると

暖をとれる、天板で料理ができる、炎の明かりが照明代わりになるなどのメリットが挙げられます。

1-4 調理器具としての利用

災害時のメリットでも紹介したとおり、

薪ストーブでは料理もできます。

天板を使った煮込み料理、炉内でのピザ焼き、ダッチオーブン料理、灰受けを利用した焼き芋など、料理レパートリーも広がります。

遠赤外線でゆっくりと熱が伝わるため素材の味がしっかりとある料理ができます。

また、お湯も沸かせるため、いつもよりまろやかな口当たりの水が飲めます。

2、薪ストーブのデメリットは?

今まで、メリットばかりを強調しましたが、もちろんデメリットもたくさんあります。

それを紹介します。

2-1 薪ストーブ導入費用が高い

薪ストーブの本体にもランクがあり、出力、燃焼方式などの違いにより

様々な値段があります。

安い物だと十数万円から、高いものだと50万円以上する物もあります。

薪ストーブの導入にあたって考慮しなければならないことは、

本体代よりも煙突の設置費用のほうが高いことです。

本体代が40万円だとしても煙突の設置費込みで

100万円近くすることもあります。

薪ストーブでの火災の一番の原因が、煙突内で起こる

煙道火災があります。

この煙突の設置に手を抜くと、火災の危険性が高まるため費用がかさみます。

さらに、室内で火を使うため、屋根材の防炎補強などにも

費用がかかります。

これが、導入費用が高くなる要因の一つです。

その他、薪ストーブ用アイテムをそろえると相当な出費になります。

斧 薪ストーブ必需品3選 エコファン 薪ストーブ必需品【番外編】

2-2 薪集めが大変

薪ストーブの設置が終わると次は燃料となる

薪を集めなければなりません。薪の集め方はいろいろとあります。

  • 専門業者から購入
  • 造園業者からもらう
  • 自治体などの伐採木の無料配布で入手
  • 森林組合などでの購入
  • 里山再生ボランティアなどに参加 など

薪を集めるためにはこのような方法で必要量を集めていきます。

ただ薪を集めるだけでなく、乾燥も必要です。

大量の薪を乾燥させるための場所も必要となります。

野積みの薪

2-3 メンテナンス

メンテンナンスも必ず行わねばなりません。

年1回の煙突掃除。屋根に上り煙突内の灰や煤を払う作業です。

室内からも灰や煤を取り除くこともできますが、

室内の養生、灰の飛散防止等気を付けることがいっぱいです。

さらに薪ストーブ内の灰の掃除も必要になります。

灰をそのままにおくと、水分を吸収し、灰が固まってしまいます。

固まった灰は、なかなか取り除けないだけでなく、錆の原因にもなります。

その他にも、ガスケットの交換、空気調整レバーの調整など

メンテナンスは欠かせません。ここでメンテナンスを怠ると、

火災など重大事故につながる恐れがあります。

2-4 すぐに暖まらない

最後に紹介するのは、すぐに暖まらないことです!!!

大きな薪にすぐには火はつきません。

そのため、小さな木から火を大きくする必要があります。

また、薪ストーブの火が安定するまでには30分くらいは時間が必要です。

薪が乾燥していない、水分を含んでいる、空気の調整がうまくいかないなどの悪条件が重なれば、暖まるまでの時間はもっと必要です。

寒い屋外から帰り、部屋が暖まるまでの時間の我慢が必要です。

まとめ

薪ストーブのメリット、デメリットを紹介しました

メリットもデメリットも両方あり好みがわかれるところです。

ボタン一つで何でもできる現代において、薪ストーブは時代に逆行しています。しかし、薪ストーブにはエアコンにはない暖かさがあり、手間暇かける喜びや季節を感じさせてくれる効果もあります。これが薪ストーブの魅力です。

これから薪ストーブを導入しようとする方に少しでも役に立てればと思います。今後も薪ストーブの情報を伝えていきます。