朝の気温が一桁台になってきた今日この頃、朝布団から出るのが億劫になる季節ですが、薪ストーブユーザーはこの寒さこそが喜びにも感じる季節です。
今日は、炎の状態を紹介したいと思います。
- 焚き付け状態
- 安定した炎
- 熾火状態
まずは、焚き付けの状態です。先日もらった廃材を焚き付け用の木として火をつけていきます。この廃材は針葉樹の米松です。杉やヒノキと同じようにすぐに火は付きますが、すぐに燃え尽き、燃焼エネルギーが少ない木です。
しかし、火は大きく上がるため、早く炉内を暖めることができます。この針葉樹の炎を広葉樹の薪へと着火させていきます。
炉内を暖め、煙突内も暖めドラフト効果を得るため焚き付けは十分行います。この時、炉内や煙突が冷えていると、コールドドラフト効果で煙が逆流し、室内へ流れます。コールドドラフトについてはこちらへ。
薪ストーブのデメリット 本当は寒い!?炉内、煙突も暖まったところで薪を投入、小割りの薪などから投入し、徐々に火力を上げていきます。
徐々に火力を上げていき、炉内の温度も上がってきたら大きな薪を投入し、安定した状態にします。
この時、炉内の温度が上昇し、薪自身から可燃性ガスが発生します。物の燃焼は、それ自身が燃えるのではなく、高温にさらされた物質は、可燃性のガスを発生し、そのガスに火が付きます。
安定した状態の薪ストーブ内では、薪から可燃性ガスが発生し燃焼を続けます。
このような状態になると、一次燃焼レバーを絞り、二次燃焼レバー操作で炎の状態をコントロールします。あまり二次燃焼レバーを絞りすぎると酸素不足となり火が消えてしまいます。いい具合に絞ると炎のゆらめきを楽しむことができます。
この状態になると薪ストーブは安定期になり、しばらくは暖かい状態が続きます。写真のような薪の大きさだと1時間くらいはトロトロと燃えてくれます。
薪の燃焼も進み、最後に熾火の状態になります。
この熾火の状態は、炎の上がっている状態とは違い、熾火からの遠赤外線効果で体の芯から暖まるような感じになります。ここで注意が必要なのは、熾火の状態になったら空気を少し送り炭にしないようにすることです。炎が上がって可燃性ガスが発生しているときは、空気を絞っていましたが、熾火の状態で空気を絞ると不完全燃焼となり、薪が炭になってしまいます。
この赤い熾火の状態が一番熱を発生させ遠赤外線効果が高い状態です。
この状態のままだといずれ火が消えるため、ここで追加の薪を投入すれば安定的に薪は燃え続けます。
安定した状態の炎も好きですが、熾火になった状態も体の芯から暖まるので好きです。
まとめ
こうして安定した状態の薪ストーブの天板や炉内でクッキングするのも良いですね。今日は天板でコーヒーを暖めてみました。家中にコーヒーの香ばしい香りが充満しますよ。
薪ストーブ クッキング