薪ストーブを導入し、10年ちょっと経ちました。
毎年、冬の暖房器具として活躍してくれている薪ストーブですが、様々な失敗をしていきました。今日はその失敗談をお話します。
本体編
火を扱う暖房器具だからこそ、やけどに気をつけましょう。薪ストーブの炉内の温度は1000℃を超えます。ガラス戸を開けて手を体を近づけると、輻射熱でやけどをします。
また、本体のハンドル部分などを触るときには、必ず、手袋をしましょう。
ガラス戸の中は炎が見えるため熱いことは想像できますが、周辺のハンドル、煙突なども高温状態です。間違って触ると大やけどする場合もあるので手袋をしましょう。
軍手などで代用する人もいるかもしれませんが、できれば、手首まで保護できる革製の手袋を使いましょう。
私も薄手の手袋を使っていたこともありましたが、やはり、指先をやけどしています。
【初心者用】薪ストーブおすすめ便利グッズ14選火をつける時、炉内や煙突内が暖まっていないと煙が逆流し、室内が煙臭くなります。
火をつける時には着火剤などで煙突内を暖めて、煙突内に上昇気流を作っておくと煙の逆流が防げます。
特に気をつけたいのは、換気扇です。料理のために換気扇を回した状態で、薪ストーブに火をつけると煙が逆流し、換気扇に吸い込まれます。火をつけて安定するまでは換気扇は回さない方がいいです。
私は燃焼時のにおいは嫌いではありませんが、煙が室内に逆流すると火災警報器が作動することもあるので注意が必要です。
窓は開けておくと外気が炉内に入り、燃焼の助燃剤となるので窓は開けていてもいいです。
薪を燃やすと灰が出ます。この灰が厄介もので、どう捨てるべきか、肥料にすべきかなどなど悩みどころです。
灰の中にはまだ火種が残っているものもあり、火事ややけどの心配もあります。
1日で出る灰の量は少量ですが、1シーズンを通すと結構な量となります。
この灰は粒子が細かいので、うかつに窓を開けて風が吹くと、室内に舞い上がります。
粒子が細かいので、一度舞うと掃除が困難になります。何度も部屋中に灰が舞っています。
ぜんそくなどの持病がある方はなおさら気をつけたいですね。
また、灰は水分を吸うと固まって固着します。炉内で固着すると固着した部分がさびるので灰の処理は必要です。
薪ストーブの灰の処理 肥料としても使えます煙突掃除は屋根に上がるため危険が伴います。はしごから落ちそうになったことも何度もあります。
また、煙突内のすすは衣服につくと洗濯では落ちません。
汚れてもいい服で掃除をしましょう。
すすも粒子が細かくなるので、マスクなどをして吸い込まないようにしましょう。
煙突掃除のためには、ヘルメット、安全帯、はしご、煙突掃除用ロッド、マスク、手袋などを準備して万全の状態で掃除をおすすめします。
煙突掃除の時期ですが、家によりそれぞれですが、私はシーズンが終わればすぐに行います。
すすの量を見て燃やした薪の乾燥状況を見るためです。
ここですすの量が多い、すすが粘っこいタール状の場合
燃やした薪の乾燥が十分ではなかったことが分かるためです。
薪ストーブユーザー必見 煙突掃除の回数や時期について薪編
薪ストーブ初心者の時は、1シーズンでどれくらいの薪が必要かわかりません。そのため、これくらいで足りるだろうと
安心していると、シーズン途中で薪が足りなくなりました。
一番寒い時期に薪が足りなくなり、購入しようとしても専門業者は予約分しか扱っておらず、
薪がないということもあります。
十分な量の薪の準備が必要です。
また、燃やせる薪になるまで1年は乾燥が必要です。
そのため、今集めている薪は来シーズン用となるため注意が必要です。
薪の必要量と薪棚燃やしてはいけない薪を燃やしてしまった!!
具体的には、接着剤がついた合板を燃やした、松を燃やしたなどです。
薪を集める場合、知り合いに声をかけたり、造園業者からもらったりと
様々な方法で薪を集めますが、無料でもらえる薪の中には
合板や松などが含まれています。
接着剤が付いた合板は、燃やすときに有毒ガスを発生させるだけでなく、
薪ストーブ本体に残り、本体を傷める恐れがあります。
また、針葉樹である松を燃やすこともあります。
十分に乾燥した状態であればいいのですが、乾燥が甘かったり、大量に燃やしてしまうと
大量のすすが発生してしまいます。
さらに、炉内温度が急上昇し、薪ストーブ本体を傷めてしまいます。
さあ、来シーズン用の薪も手に入れた!!
ところが、保管場所が足りない…
これも失敗あるあるです。
薪ストーブ導入当初は、どれくらいの薪を使用するかわからない、
どこでどれくらいの薪が手に入るかわからないことが多くあります。
そのため、これくらい置き場所があれば足りるだろう…
この見通しが甘いと、置き場に困ることになります。
シーズン終盤に知り合いから優良な薪の提供があっても、置き場がないから泣く泣く断る羽目に。
そのため、置き場所は確保しておきましょう。
道具編
斧の失敗は、下手をするとけがにつながるため気をつけたいポイントです。
まず、道具は良い物を選べです。
斧は様々なメーカーの物があります。1本数万円から数千円まで様々です。
安物の斧は、すぐに刃が欠けてしまいます。堅い木を割るとすぐに刃が欠けたり
切れ味が悪くなります。薪割りは重労働なので、切れない斧は使い物になりません。
また、斧の柄の耐久性の問題もあります。
重い斧を振り下ろすと、柄に荷重がかかります。
薪割りをしていると柄が折れてしまったってこともあります。
斧は刃物です。一つ扱いを間違うと大きなけがにつながります。そのため道具は良い物を使いましょう。
私はグレンシュフォッシュの斧を使っています。
使う度に手になじみ、長年使うことができますよ。
チェーンソーも非常に大切な道具の一つです。
手入れを怠ると大きなけがにつながりかねません。
しっかりと手入れをすることをおすすめします。
まず、刃を研ぎましょう!!
丸い刃では何も切れません。切れないチェーンソーで木を切ろうとしてもエンジンに負荷がかかるだけで
エンジンがオーバーヒートを起こします。
次に燃料のチェックです。
チェーンソーは多くの場合、ガソリンとオイルの混合油を使います。
この調合は使用する前に行い、その日のうちに使い切りましょう。
調合後、日がたつと混合油が分離していまいエンジン不調を起こします。
いざ薪を切るぞって時にエンジン不調で切れないなんてことのないように。
まとめ
薪ストーブの失敗談をまとめてみました。
他にも細々とした失敗は多くありますが、いろいろ失敗して何とか火事、けがのない薪ストーブライフを送れています。
薪ストーブは火を扱い、刃物を扱う暖房器具です。さらに薪は重量物でもあるため
その使用方法は細心の注意が必要です。火事やけがのないように薪ストーブライフを楽しみましょう。