火のある暮らし

薪ストーブ メンテナンス

煙突掃除

季節外れの暑さが続き、もう冬は来ないんじゃないかと心配していましたが、

やはり季節は巡るもので、週明けから急に気温が急降下してきました。

秋を飛ばして冬が来るような気配もありますが、日中の気温はぽかぽかとした

小春日和の今日この頃です。

毎年10月下旬から11月上旬が火入れを行っているため

薪ストーブのメンテナンスを行いました。

煙突掃除

薪ストーブの掃除

ガスケット点検

薪ストーブの塗装

煙突掃除

薪ストーブのメンテナンスを行うにあたって、まず行わねばならないのは煙突の掃除です。

以前に煙突が重要であると書きましたが、煙突掃除は非常に大切なメンテナンスです。

むしろ、煙突掃除は薪ストーブユーザーなら絶対に行わなければならない工程です。

薪 煙突 薪ストーブ 煙突の重要性

煙突掃除のためには、まず屋根に上がり、煙突のトップを外します。

家の構造、屋根の傾斜等自分で行うことが難しい場合は、専門業者に頼みましょう。

また、煙突掃除をする際には、落下防止のための措置をとってくださいね。

煙突掃除

煙突のトップを外します。

煙突トップの固定金具

外した煙突のトップがこんな感じです。

煙突トップを裏返したところ

以外にもあまり煤の付着はありません。昨シーズンはよく乾いた薪を燃やしたため、

あまり煤が出なかったのかな。

これをワイヤーブラシでゴシゴシと掃除します。

次に煙突内部の様子です。

煙突内部

我が家の煙突は数か所外すことができるため

外して水上ですが、びっしりと煙突内部に煤がついています。

この煤やタールを掃除しないと火災につながるため掃除は重要です。

煙突の高さによって煤の成分やこびりつき方が違いがあり、

高温で燃焼した残りかすと、上昇中に冷やされて発生する煤は違いがあるんですね。

煤がついた煙突 煙突上部
本体に接した煙突、煤が層になっている

煙突上部から専用のブラシを使い煙突内の煤を落としていきます。

この時、煙突の下に袋を用意し、落ちてくる煤をキャッチします。

煙突の煤落とし

今回の煤の量はこんな感じです。

煤の量

意外とサラサラとした煤です。煙突に袋を巻き付け落ちてくる煤をキャッチしたのですが、

煤は微粒子状になるので、マスクをしましょう。

また、袋をとるときに煤が舞ってしまうので気を付けましょう。

これで煙突掃除はとりあえず終わりです。

薪ストーブの掃除

次に行うのは、薪ストーブの掃除です。

ドブレという薪ストーブは非常に扱いやすく、すべての部品を取り外すことができます。

まず、天板を外します。

天板を外したところ

上部の左右の穴は、空気の給気口です。

天板を外し、掃除機で煤を吸います。

天板内の部品 掃除後

内部の部品の煤を吸いきれいになりました。

この部品を外し、さらに内部のメガネ石を外すとこんな感じで汚れていました。

内部の汚れ

ここもしっかりと掃除をします。

掃除後は、部品をもとの意図に取り付けていきます。

それぞれの部品はずっしりした重みはありますが、この鋳鉄が熱を蓄え

ゆっくりと空間を暖めてくれるのでしょうね。

内部の掃除

内部の掃除も行います。

底の部分はワッフル構造になっており、この1つ1つの升の中の灰を掃除します。

この升の中の灰ですが、オフシーズンの梅雨前に掃除をすることをお勧めします。

なぜなら、梅雨時期になると灰が水分を吸い固まってしまい掃除が難しくなるからです。

さらに、その固まった灰を除去すると、ワッフル構造の升が錆ているなんてことも。

灰受け内も掃除

底の部品も外し、灰受け内も掃除を行います。

ドブレは一つ一つの部品が外せるのがいいですね。

そして、すべての灰を掃除し、部品を元に戻せば本体の掃除は完了です。

ガスケットの点検

薪ストーブにはガスケットと呼ばれるガラス繊維で作られた紐状のものがあります。

このガスケットは、難燃性で高温にも耐えることができ、薪ストーブの気密性を高める非常に重要な部品です。

ドアの部分、天板内、ガラス周辺などに使われています。

白いひも状のものがガスケット

このガスケットですが、薪ストーブに溝があり、その溝の中にはまっています。

専用の接着剤で溝の中に固定されているのですが、数年使えば、ガスケットの交換時期になります。

交換のタイミングとして、ガスケットが浮いてきた場合

開閉部分に使われており、つぶれて気密性がない場合などに交換します。

マイナスドライバーでガスケットと接着剤をはがしていきます。

きれいに接着剤をはがした後は、ワイヤーブラシなどで残りかすを取ります。

きれいになったら、溝に接着剤を流し込み、新しいガスケットを入れていきます。

この時、ガスケットを押さえすぎると接着剤があふれ出たり、気密性が弱くなったりするので

軽く押さえる程度にしておきます。

そのまま丸1日固まるのを待ちます。

ガスケットの径の大きさも種類があるため、説明書をよく読んでおきましょう。

薪ストーブの塗装

ここまで、煙突掃除、本体の掃除を行ってきましたが、

最後は、本体の塗装を行います。

耐熱スプレーで黒光りするように塗装をしてもいいのですが、

おすすめは、オリーブオイルを薄く塗ることです。

オリーブオイルの中でもエキストラバージンオリーブオイルで

表面をコーティングします。

これにより、新品のような黒光りが復活します。

オフシーズンに本体に塗れば、錆防止にもなります。

まとめ

薪ストーブは、長く愛用できるものですが、やはり長く使うためには、メンテナンスは必要です。

特に煙突掃除は毎年行わなければなりません。

専門業者に頼んでもいいのですが、自分で掃除を行うことでより愛着がわきます。

シーズン中に焚いた薪の状態や、薪ストーブの状態が

煤の量、粘り具合、錆の発生具合などがメンテナンスでわかります。

メンテナンスの時期ですが、梅雨時期前に本体の掃除を行い、

シーズン前に煙突掃除を行うことがいいかもしれませんね。

専門業者さんは秋のシーズン前に頼むと予約でいっぱいで

シーズンインに間に合わなくなることも可能性も。

もうすぐ、薪ストーブのシーズンインです。

しっかりと準備を行い、暖かな薪ストーブ生活を送りましょう。