薪ストーブの燃料は薪である。
薪を集めて、玉切りにして、斧で割る。
その後、約1年の乾燥を経てやっと薪として使えるのである。
その薪の保管について先日述べさせてもらったが、
今日は、薪の量と薪棚について考えてみる。
薪の保管 雨にさらしていいのか?早く乾燥させるためにシーズンを通しての薪の必要量を知る
薪の保管について知る
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そもそも薪はどれくらい必要か
結論から先に述べると、必要量は人それぞれ一概には言えない。
ちょっとがっくりとなる回答かもしれないが、
必要量は人それぞれで違います。
家の作り、薪ストーブの能力、住む地域、薪ストーブの使用頻度など
それぞれの条件で必要となる薪の量は変わってきます。
なので、薪の入手方法も保管方法もそれぞれ違うという結論になります。
このまま終わると、怒られるので
我が家の場合を参考にお伝えします。
我が家は
・木造2階建て住宅
・住環境は温暖で積雪はない地域
・薪ストーブはドブレ760CB
・使用期間は11月から翌年3月末まで
・24時間焚き続ける
という条件です。
この条件で年間に使用する薪の量はというと、
約6.48㎥になります。
この写真の薪で約1シーズン持つかどうかの量です。
軽トラックに積載量限界まで積んで約3か月分の薪ができる量です。
もちろん、薪の種類にもよりますが、広葉樹の薪で
約3か月分くらいの薪になります。
結論から言うと、薪棚はあったほうがいいです。
なぜなら、薪は乾燥が最も重要な要素であるため、
雨ざらしはあまりお勧めできません。
薪の乾燥を進めるため、害虫寄せ付けないため、薪の腐敗を防ぐため
にも薪棚はあったほうが良いでしょう。
また、保管のためには場所が必要です。
棚などで立体的に保管できたほうが場所を取りません。
薪棚の種類にも大きく
- 既製品
- 自作
- 業者に作ってもらう
の3種類があります。
- 既製品
文字のとおり、市販の既製品です。
メリットは
既製品は、入手しやすく、設置も簡単で、寸法も決まっています。
一番手軽な薪棚といえるでしょう。
デメリットは
費用がかかる、寸法が決まっているためカスタマイズができない
屋根材がないため屋根材の設置が必要
などです。
- 自作
自作のメリットは
保管場所に合わせたサイズで作れる、費用が抑えれることが挙げられます。
自分で寸法を測り、材料を揃えカスタマイズすることができます。
廃材をただで手に入れれば費用を抑えることができます。
デメリットは
耐久性に難あり、使用する材によっては市販のほうが安い、処分が大変
などがあります。
自作のため強度不足、風雨により経年劣化するなど耐久性に難があります。
耐久性を上げるため、防腐処理、ポリカ波板設置などを行えば、使用する材料によっては
市販の物のほうが安くなることもあります。
また、壊れた後の処分に費用がかかってしまいます。
- 業者に作ってもらう
メリット
設置場所に合わせた薪棚ができる、耐久性は十分、見た目が良いことです。
業者に現地を確認してもらい、寸法を測ることで、オーダーメイドの薪棚ができます。
ただの薪棚ではなく、見た目もよい薪棚にすることもできます。
デメリット
費用がかかること
何と言っても費用がかかります。
使う材料、サイズによっては他の方法より数倍以上の費用がかかります。
また、カスタマイズも設計の段階では可能ですが
完成されたものは、その後、カスタマイズが難しくなります。
まとめ
薪の必要量は、使用状況や地域などさまざまな条件で変わってくるので
一概には言えませんが、年間を通して薪ストーブを使う場合は
軽トラック2台分は軽く必要でしょう。
薪棚も必要で、お金に余裕があり、薪を置くスペースが十分にある場合
業者にエクステリアを兼ねて作ってもらうほうが良いでしょう。
そうではない場合は、市販の薪棚を作るほうが一番手軽かもしれません。
自作の薪棚も愛着があり良いのですが、耐久性の問題なども考慮する必要があります。
私の場合、自作の薪棚を作ってみたが、市販の既製品とそんなに値段が変わらない
ことに気づき、市販品に屋根材を付けカスタマイズし、
外壁代わりに業者に頼み、薪棚を作ってもらいました。
どの方法も一長一短です。
もうそろそろ薪ストーブのシーズンです。
しっかり準備をして暖かい冬を迎えましょう。