今日は、我が家の薪ストーブ「ドブレ」の紹介をしたいと思います。
薪ストーブの種類はあまたあれど、なぜこの機種にしたのか
性能は、価格は、実際の使用感などを報告したいと思います。
1.ドブレの諸元
1-1 燃焼方式
1-2 本体材質
1-3 使用薪最大長さ
1-4 最大出力
1-5 炉開口寸法(W×H)
1-6 本体寸法(W×D×H)
1-7 本体重量
2.ドブレの仕組み
2-1 燃焼用給気
2-2 一次燃焼用給気
2-3 二次燃焼用給気
2-4 熱交換システム
3.ドブレの価格
- ドブレの諸元
ドブレはベルギー製の薪ストーブです。薪ストーブはヨーロッパ系と北米系の大きく2つに分けられます。
北米では、あの有名なバーモントキャスティング、ダッチウェストなどがあります。ヨーロッパ系では、ドブレ、ヨツール、モルソー、ネスターマーティンなどがあります。ヨーロッパでも特に北欧のメーカーが多いです。
北米系の薪ストーブはどっしりと構えた大きな薪ストーブが多い印象ですが、ヨーロッパ系は、小型のデザイン重視といった印象です。
そんな中、ドブレはシンプルなデザインでありながら、北米系の見た目も感じられる機種です。
薪ストーブの燃焼方式は大きく分けて2通りあります。
一つは、触媒燃焼方式です。これは薪が燃焼した際に発生する未燃焼ガスを空気と混合させ、再燃焼室の触媒内を通し再燃焼させる方式です。この触媒燃焼方式では高効率で薪を燃焼させることができ、煙が少ないメリットがあります。
もう一つは、クリーンバーン方式です。
ドブレはこのクリーンバーン方式の薪ストーブです。
クリーンバーン方式とは、一つの燃焼室内で高温に熱した空気を吹き込み発火させ、2次燃焼させる方式です。
簡単に説明すると、一次燃焼で燃焼した未燃焼ガスに空気を送り込み二次燃焼させる方式です。触媒方式と比べると熱効率は良くありませんが、最燃焼室がない分メンテナンスがしやすいメリットがあります。また、二次燃焼の空気の調整により、炎の美しいゆらめきを楽しむことができます。
本体の材質は、鋳鉄製です。
鋳鉄とは、鉄を主成分とした金属で、鉄に炭素を多量に加え加工しやすくした鋳物です。様々な製品に使われており、水道管、マンホールの蓋など身近な物にも多く使われています。鉄が主成分なので熱の伝導率はいいことが特徴です。
燃焼室内に入る最大の薪の長さは、50cmから60cmです。
ドブレ640CBという機種では最大50cm ドブレ760CBでは最大60cmの長さの薪が入ります。
市販されている薪の長さが約30cmから40cmくらいなことを考えるとそこそこ大きな薪を投入することができます。ちなみに、チェーンソーのガイドバーの長さが35cmから40cmくらいなので玉切りにする際の参考の長さになります。
ドブレの最大出力は、約11kwから13kwの出力があります。これはエアコンに換算すると約32畳の部屋を暖める能力になります。
石油ストーブの暖房出力が約7kwであることを考えるとかなりの出力があります。
薪を投入する開口口の寸法は、540×230という大きさになります(ドブレ760CBの場合)。先ほど、約60cmの長さの薪を投入できると述べましたが、開口部の大きさは540cmなので開口部から60cmの薪の投入は厳しそうですね。そんな場合はサイドの投入口から薪を投入できます。
本体の大きさは、780×580×800cmとなります。
冷蔵庫の大きさが約60cmから70cmくらいのでドブレ760CBはかなり大きめです。ドブレ640CBでは、650×550×760cmという大きさなので冷蔵庫が室内にあるというイメージでしょうか。いずれにせよ、その大きさは存在感があります。
設置の際は、冷蔵庫の大きさをイメージしてください。
本体の重量はドブレ640CBでは190kg、760CBでは210kgという重さです。
かなり重量があるので、設置場所はよく考えましょう。
一度設置すると移動は困難でしょう。
- ドブレの仕組み
ドブレの燃焼方式はクリーンバーン方式です。燃焼時の流れは次の通りです。
燃焼方式で説明した通り、クリーンバーン方式では、薪ストーブ本体の後方や下部から給気された空気は一次燃焼用として使われます。その後、本体の後部から炎の上部に空気を送りこみ二次燃焼が行われる仕組みになっています。
一次、二次燃焼用給気レバーで、給気口の開閉作業を行います。レバーを開けて、燃焼用給気を炉の中に供給します。
左が一次給気レバー、右が二次給気レバーです。このレバーを開閉することにより空気の
調整を行います。
薪の初期燃焼を促進させ、炉の中の温度を上げます。
主に左のレバー操作で空気の調整を行います。
一次燃焼で燃え残った煤や未燃焼ガスを再燃焼させ、熱効率を上げるとともに、クリーンな排気が煙突から排出されされます。また、高温になった空気がガラスの内側に流れ込み、エアーカーテンとなってガラスが汚れるのを防ぎます。
一次燃焼により炉の中の温度が高まり、ストーブ天板表面温度が200℃になった頃に、一次燃焼用給気口を閉じ、二次燃焼を促します。
二次燃焼時の炎はゆっくりとゆらめき、美しい炎を見せてくれるでしょう。
冷たい空気は、ストーブ底面から入って暖められ、炉の背面を通ってさらに温度を上げ、
本体上部から室内に出ていきます。
これにより、室内を暖めることができます。
- ドブレの価格
ドブレの価格は本体代で約32万円から50万円くらいです。
海外製品なので、輸入時の為替などの影響で多少の増減があるかもしれません。
バーモントキャスティングなどは5,60万円くらいするのでドブレ自体は良心的な価格かもしれません。
まとめ
ドブレの魅力を紹介してきましたが、デザインのシンプルさ、メンテナンスのしやすさ、手ごろな価格、大きなガラス戸で炎を見ることができることなどドブレの魅力は満載です。
また、燃焼方式もクリーンバーン方式で触媒の交換も必要ないため、ランニングコストも抑えることができます。
私がこの機種を選択したのは、大きなガラス面で中の炎の様子がよく見えること、シンプルなデザインで構造が簡単だったためです。価格も穂の機種より安いというのもあります。今シーズンで約7年使っていますが、何のトラブルもなく非常に使いやすい機種です。
買ってよかったの一言です。
様々な薪ストーブメーカーがありますが、それぞれの機種で一長一短があります。自分のライフスタイル、設置場所などをよく考えて機種選びをすることをお勧めします。
もし、あなたがどこかで薪ストーブを見かけたらどこの機種か観察してみてください、薪ストーブ1台1台にはそれぞれ個性がありますよ。
もうすぐ、薪ストーブの本格的なシーズンになります。
しっかり準備をして暖かい薪ストーブ生活を送りましょう。