薪の保管方法はとても悩むところです。雨にさらしていいものなのか、どうすれば早く乾燥できるのか。
などなど悩むことは多いです。
大事な燃料(薪)の状態は気になりますよね。
薪にとって一番大事なことは、木の種類、大きさではなく薪の乾燥状態です。
薪を乾燥させるのに必要なことは、薪の保管方法です。
そんな薪の保管でやってはいけないことを薪ストーブ歴10年の私が紹介します。
この記事で薪の保管方法の重要なことをお伝えします。
- 地面に直接置かない
- 雨ざらしにしない
- 密着させない
薪の保管は雨の日には、地面に直接置かない
地面に直接置くことで
- 乾燥が進まない
- 木が腐る
- きのこ、カビが発生する
- 虫の住処になる
といったことが起こります。一つずつ解説していきましょう。
地面からの水蒸気、水分、雨などが直接薪にあたることで乾燥が進みません。
薪が水分を吸収し、いつまで経っても湿った薪になってしまいます。
乾燥していない薪は燃焼温度が上がらないだけでなく、煙を多く排出し、においのある煙を発生させ、近所迷惑になること間違いなし。
薪の乾燥には8か月から1年以上の期間が必要と言われています。
日本には梅雨、秋雨、台風といった雨の降る時期が長く続きます。
そのため、薪ストーブの使用時期以外は常に雨が降ると考えてもいいでしょう。
乾燥させるためにも、地面に直置きは避けましょう。
乾燥させるためにどのような対策をしていますか。
雨が直接当たらない軒下にラックを設置して保管しています。一番気をつけているのは薪が水に濡れないようにすることです。
薪用の小屋で保管しています。入りきらない分はトラクターを入れる車庫の隅に保管しています。乾燥するように風通しが良く雨に濡れない事が大切です。
地面(土)の中には様々な、菌、きのこ胞子、微生物が住んでいます。
彼らにとって薪はごちそうであり、栄養分をくれる存在です。
栄養を取られた薪は、やがて腐りだします。
常に湿った薪は木を腐らせる様々な菌、微生物の格好の餌食です。
腐ってぼろぼろの薪は燃料としてのエネルギーはありません。
また、腐った木は害虫のすみかとなります。
せっかく苦労して集めた薪を腐らせたくないですよね。
先ほど紹介したとおり、土の中にはきのこの胞子、カビの胞子もたくさん存在しており、
薪の養分を吸い、きのこが生えたり、カビも発生します。
特にクヌギなどは、シイタケの原木としても知られており、きのこにとっては良質の木です。
薪としても優秀なだけでなく、きのこからも愛されるクヌギは最高の薪材ですね。
きのこが生えた薪は、中身がスカスカになり、燃焼能力はほとんどありません。
最終的に腐った木には、様々な虫が集まり始めます。
カブトムシやクワガタなどだったらかわいいのですが、残念ながらあまり見たくない虫も集まりだします。
また、虫が増えることで、さらに薪の浸食が進み薪として使い物にならなくなります。
その中でも、シロアリは住宅に被害を及ぼすためぜひとも避けたい虫です。
私はログラックを持っていますが、非常に軽く、組み立ても簡単にできるため薪棚としてお勧めします。
もちろんDIYで作ることもできますが、短管パイプ、2×4材で作った薪棚は重く、動かすことができないデメリットもあります。
木材や屋根材をホームセンターで仕入れると材料費だけで数万円かかります。そこにさらに工具などの費用を合わせると市販品を購入してもそんなに値段が変わりがないです。
さらに、DIYで作った薪棚はやがて、腐る、サビるなど劣化します。
長く使うものだからこそ、こういった市販品を使用するのもいいでしょう。
楽天モバイル ご利用中なら、ご契約中楽天市場でのポイントが、+1倍!直接地面に置かないためにこれが必需品。私も使っています。お勧めですよ。
実際に、このログラックの天板にポリカーボネート波板を貼り付け、屋根を作れば雨ざらしになることもありません。
実際の写真です。
2×4材にポリカーボネート波板を張り付けただけですが、これで風雨がしのげます。
薪の保管方法 雨ざらしにしない
雨ざらしにすることで、乾燥が進みません。
さらに、いつも湿った状態の薪はカビを発生させます。
雨が当たる場所だけにでも、屋根を作りできるだけ雨ざらしにしないようにしましょう。
お金をかけたくない方はブルーシートをかけておくことで
代用できますが、ブルーシートをかけたままだと乾燥が進みません。
ここに紹介したシートは大雨、台風などの自然災害時にあれば重宝します。薪棚の薪が倒れて近所迷惑なることも考えられるので
シートをかぶせることでリスクの軽減が図れますよ。
雨風をしのぐためにこんな商品も販売されています。
薪の保管方法 密着させない
密着させるとこんなデメリットがあります。
- 風が通らない
- 壁と接して、壁が傷む
- 虫が侵入する
それぞれ解説していきます。
薪の乾燥には、風の通り道が必要です。
薪材を密着して積むことで風の通り道をふさいでしまいます。
薪を積むときにはギチギチに積むのではなく
少し隙間をあけて風の通り道を作ってあげることが重要です。
薪ストーブユーザーの声
DIYで簡単に製作でき、簡単に解体できる木製の棚を作り保管している。棚は通気性が良くなるよう、木材の間隔をとったものを製作。壁から30cmほど離して設置し、前後左右から風が通るようにしてある。
このように、風の通り道を考えて保管している人が多いみたいです。
薪棚を設置するにあたって、家の壁やブロック塀との間には隙間を10cm以上は作りましょう。
壁と接することによって、雨で濡れた薪から木の色素、養分などが壁に当たります。
これにより、壁などが変色してしまいます。
木造の壁だと、壁材を痛める恐れもあります。
また、壁に接することで、風の通り道もできなくなくなります。
屋外で乾燥させている薪は自然の物なのでやはり虫はつきものです。
家の壁などに接していると薪から家の壁へ虫が侵入する恐れがあります。
特に外壁が木造だと虫の侵入は気を付けたいですね。家の害虫と言えばゴキブリがいます。
家の中に入ってきたら嫌なのでダスキンのゴキブリ(害虫)駆除サービスなどの利用してはどうでしょう。
さらに、家の大敵であるシロアリも寄せ付けたくないため壁に密着させることは避けましょう。
ここでも壁と薪との間は10cm以上は離しましょう。それでも虫が発生したら専門業者に依頼し虫の駆除をしましょう。
24h365日受付中!【害虫駆除110番】番外編
薪を薪棚から何度も補充するのはめんどうな作業です。
そのため、今日使う分を家の中に持って入ることもあるかと思います。
でも、この行為気を付けないと薪の中の虫が温かい室内に逃げ出すことがあります。
特に私も嫌いなゴキブリは薪の皮の間などに身をひそめています。
彼らは寒い冬の間、薪隙間や木の皮の間でにいます。
寒さであまり動きませんが、温かい室内に入るとそこは彼らにとってパラダイスです。
薪を室内に持ち込むときは注意が必要です。家に入ってきたらダスキンのゴキブリ(害虫)駆除サービスに連絡しみてはいかがでしょう。
薪に虫を寄せ付けないようにする方法として、殺虫剤をまく方法がありますが、ヒバ油やヒノキ油などのにおいを付けておくことで
防虫効果があります。ぜひ試してみてください。
ヒバやヒノキの香りには虫を寄せ付けない効果があります。
スプレーにオイルをたらし、薪に吹き付けます。
すべての虫を排除することはできませんが、一番嫌なゴキブリには効果あります。
他の人の保管方法や保管場所で気を付けていること
薪ストーブユーザーの薪の保管方法や気を付ける点を聞いてみました。
薪はどこでどのように保管していますか。 その時、どんなことに気を付けていますか。
私の場合は、DIYで薪棚を作って保管をしております。気を付けていることとしては、出来るだけ乾燥状態を維持できるように棚の床を少し上げていたり風通しが良くなるように隙間を意図的に作っています。また、日当たりが悪く多湿な状態だと害虫の発生にも繋がってしまいますので注意しています。
薪は冬しか使わないのであまり残らないようにしていますが、残ってしまったら日当たりと風通しが良い庭の一部にすのこを敷きその上に薪を積んであります。
湿気のことも考えて何も敷かずに積むことはしないようにしています。
物置の横に屋根付きの棚をつくり、縦にいくつか区切って並べています。長期間保存することになるので、風通しをよくするのがいちばんです。過去に地面に近い場所に置いていて苔を生やしてしまったり、雑草がからまったりと失敗したことがあるからです。
薪の保管でおススメする物ありますか。その理由もお願いします。
私のおススメはパレットと防水シートです。パレットは薪を直接地面から離す役割があり、湿気から薪を守ります。さらに、通気性を保つことで薪の乾燥を助けます。防水シートは雨から薪を守るために必要です。ただし、シートを全面にかけてしまうと通気性が悪くなり、湿気がこもってしまう可能性があるので注意が必要です。最良の方法は、シートを上部から半分程度かけ、下部は空気の通るようにすることです。
薪の保管場所は通気性がよく日当たりも良い場所ですが、害虫が発生しやすいため、地面に直接置かず、害虫除けとしてハッカやハーブを置いています。
麻袋はお勧めです。風通しもよいし、頑丈なので少しくらい薪の角があたっても敗れるようなことは少ないです。
まとめ
しっかりと乾燥した薪を作るには、薪の保管方法が大切です。
- 薪を地面に直接置かない
- 雨ざらしにしない
- 密着させない
- とにかく乾燥させること
できれば屋根のついた薪ラックや薪棚に保管すことをお勧めします。
原木を切り、薪割りをした後、ついついそのまま薪を放置してしまいがちですが、
ベストな状態の薪を維持するためには、薪の保管にも気を付けましょう。
もうすぐシーズンインです。
しっかりと準備、メンテナンスを行い薪ストーブライフを楽しみましょう。