薪ストーブの失敗談について
薪ストーブを導入しようと思われている方や
薪ストーブユーザーにあるあるな事柄を共有したいと思います。
この3つの失敗についてです。
薪が足りない。
これは、薪ストーブ生活の終盤に起こる事象です。
シーズン前には薪棚いっぱいの薪があったのに
どこで予測を間違えたのか、
シーズン終盤に薪が足りないという失敗があります。
また、薪の量は十分あるのだが、
密度が軽い薪材が多くすぐ燃えてしまう。
こんなこともあります。
薪ストーブ生活を続けていると、シーズン中盤に
来シーズン用の薪を準備します。
が、しかし、
今シーズンの薪が足りない場合
まだ十分に乾燥していない薪を燃やすこともあります。
この行為が最悪で、煙が多い、温度が上がらない、すぐに火が消える
などいいことは全くありません。
やはり、薪は乾燥が一番大切ですね。
結局、薪が足りなくなると、
- 業者から購入
- 知り合いから分けてもらう
- 使用を我慢してエアコンなど他の暖房機器使用する
などを行います。
薪不足は精神的、経済的にもすごい痛手となります。
次に紹介するのが、煙が逆流することです。
これは、煙突の中やストーブの炉内の温度が低いときによく起こる事象です。
煙突にはドラフト効果というものがあり、
煙突内が十分に暖まった状態だと
煙は上昇気流に乗って上へ昇っていきます。
冷えたままの煙突だと、このドラフト効果が十分得られず、
煙は室内にも流れます。
また、最近の住宅は、高気密住宅が増えており、
気密性が高くなっています。
ドアをすべて閉めた状態だと、煙突から外気が流入します。
この状態で、焚き付け用の木に火をつけると
煙突からの吹き降ろしの風により
煙が部屋に逆流してしまいます。
他にも、薪ストーブの近くに換気扇などがあると
煙は煙突ではなく、換気扇のほうに流れていきます。
焚き付け時には
この2つが重要ですね。
最後に紹介することは、薪ストーブの温度が上がりすぎることです。
薪を安定して燃焼させるためには
薪ストーブの温度がある一定の温度以上になることが必要です。
薪ストーブに温度計を設置し、本体の温度が
約250℃から400℃くらいの間が適正な温度です。
薪ストーブの機種、温度計などによってこの温度は変わってくるかと思いますが
大体の目安となるでしょう。
温度計を見ながら薪を投入するのですが、
調子に乗って薪を投入し続けると
温度が上がりすぎてしまうことがあります。
特に、松などの針葉樹を投入すると炉内の温度が急上昇してしまいます。
他の暖房器具だと、温度調整は可能ですが、
薪ストーブは温度調整ができません。
温度を上げるためには、薪を投入すればいいのですが、
温度を下げる方法はなく、薪の燃焼を待たねばなりません。
この時、温度が上がりすぎた薪ストーブは
灼熱の熱を発し、近寄ることさえ拒みます。
あまりにも高温になると、薪ストーブ自体を傷めることになります。
この時は、ただただ薪が燃え尽きるのを待つだけになります。
火災の恐れもあるので、温度の上げすぎには気を付けなくてはなりません。
薪ストーブの失敗は、これから先も起こるでしょう。
火を直接使う生活のため、一つの失敗が大きな事故につながりかねません。
特に火災だけは起こさぬよう気を付けます。
現在、今シーズン用の薪の量は確保でき
乾燥も十分、来シーズン用の薪の入手も手配済み
万全の状態で冬を迎えたいと思います。