煙突は薪ストーブを使用するにあたり、
安全と性能を高める重要な設備です。
今日は、そんな煙突の重要性を紹介します。
- 煙突の役割
- 煙突の種類
- 煙突の手入れ
煙突の役割は、薪ストーブの炉内で薪を燃やした時に発生した排ガスを
屋外に排出する装置です。
ただ、排出するだけでなく、煙突が熱を持ち
輻射熱で空間を暖めることができます。
また、煙突はドラフト効果「上昇気流」を発生させることにより
燃焼効率を上げることができます。
給気口から空気を取り入れ、薪トーブ内で薪を燃焼させ
燃焼熱が上昇気流を発生させ
さらに燃焼効率を上げる
これにより、煙は室内に溜まらず、煙突から排出されます。
薪ストーブの能力を最大限に生かすためには
このドラフト効果は重要で、煙突はその能力発揮のためには絶対必要な設備です。
煙突にも種類があります。
大きく2つに分けることができます。
- シングル煙突
- ダブル煙突
この2つがあります。
- シングル煙突
シングル煙突は、一重構造のため内部の熱を外部に伝えやすく、暖房効率が高いメリットがあります。
しかし、外気との接する部分が多いため、外気により冷えやすいという
デメリットもあります。
この外気に触れると煙突の温度が下がり、
煙突内に煤が発生し、煙突にタールとなって溜まります。
このタールは、黒っぽいドロっとした物質で
燃える物質です。
これが煙突内に溜まると煙道火災の原因になるため
シングル煙突は屋外に設置は避けたほうが良いでしょう。
- ダブル煙突
ダブル煙突は、煙突の構造が二重になっています。
さらに外気に触れる側には、断熱材も充填されたものもあり、
より断熱効果が高い物もあります。
二重になっていることで外気の冷気に触れることがなく
高温のまま
排ガスを排出することができます。
これによりタールの発生を大幅に抑えることができます。
高温のままガスを排出できることにより、
煙突のドラフト効果を下げることがなく
薪ストーブの燃焼効率を高めることができます。
ダブル煙突は、屋外の外気に触れる場所に設置するのが良いでしょう。
ダブル煙突は冷えにくく、煤やタールの発生を抑えてくれますが
その分費用が高いのがデメリットです。
しかし、火事を起こさないためにはぜひとも導入したいですね。
煙突の性能を維持するためには、手入れが必要です。
年に1度は煙突掃除が必要です。
家の構造、薪ストーブの設置場所にもよりますが
屋根に上がり煙突掃除を行います。
煙突掃除用のブラシとロッドを使用し、煙突内の煤やタールを
掃除します。
屋根の上がるため、危険が伴います。
さらに排出された煤やタールが室内に舞わないように
室内の養生も必要です。
この煙突の手入れを怠ると、煙道火災を起こす可能性が高まります。
年に1度は煙突の掃除は必須です。
まとめ
煙突は薪ストーブの性能を生かすために
非常に重要な設備です。
シングル煙突だけでなく、ダブル煙突も組み合わせて
煙突のドラフト効果を高めることができます。
煙突内の煤やタールを溜めないだけでなく、
火災予防にも煙突は重要です。
室内にはシングル煙突、屋外にはダブル煙突を設置し、
それぞれの良い部分を生かしましょう。
そして、最も重要なのが、煙突掃除です。
煙突掃除は絶対に行いましょう。
気候の良い時期に行うのが良いですが、
秋口は薪ストーブ業者さんも繁忙期なので
春に掃除を行うのもおすすめです。
年に1度は掃除を行い、煙突内をきれいに保ちましょう。
もうすぐ、、薪ストーブの季節です。
しっかり準備をして、暖かい薪ストーブ生活を送りましょう。