薪を作るためには、なくてはならないものが、チェーンソーである。原木を切っていくうちにチェーンソーの刃がすり減り木を切ることができなくなります。そんな時、チェーンソーの刃の手入れを行います。
薪ストーブ歴10年の経験を活かし、チェーンソーの手入れが自分で行えるようになります。
- そもそもチェーンソーの構造とは?
- チェーンソーの手入れに必要な物は?
- 目立ての仕方は?
チェーンソーは大きく3つのパーツから構成されています。
まずは、エンジンが載せてある本体部分になります。チェーンを回転させるために非常に重要な心臓部分になります。
ガイドバーとはチェーンソーのチェーンを固定するための部分です。
このガイドバーの先端にはギアが埋め込まれており、チェーンの回転を滑らかにする役割
など見た目以上に重要な役割を担っています。
チェーンソーの名前のとおりチェーン部分があります。
このチェーンで木を切っていきます。本体のエンジン部分で得た動力を利用し、
チェーンを回転させ、木を切っていきます。
エンジンと並んでこちらも非常に重要な部分となります。
刃の突起が右向きと左向きの2種類があります。
ガイドバーの中に食い込んで駆動部の力を伝える部分
リベットが付いていて、各カッターをつないでいる部分です。
上部の写真の左にある丸い棒状の物が丸ヤスリです。丸ヤスリはチェーンソー購入時に付属品として付いてきているものが最適の大きさです。丸ヤスリはカッターの刃の調整に使います。
次に写真中央にあるヤスリが平ヤスリです。平ヤスリはデプスと呼ばれるカッター上部の調整に使います。平ヤスリはホームセンターなどで購入が可能です。おすすめはダイヤモンド加工がされた商品です。なぜなら、強度が強く軽く磨くだけでデプスを研ぐことができます。
最後に写真の一番右にあるものがデプスゲージ調整器具です。先ほどの平ヤスリでデプスを調整するのですが、この調整器具をデプス上にあて、削る高さを調整します。
目立ての角度
- 目立ての角度は30度から35度
- ヤスリは水平に当てる
目立ての角度を30度から35度に決め、丸ヤスリでカッターを研ぎます。この時、ヤスリはガイドバーに水平に当ててください。ヤスリを前後に数回引きカッターを研ぎます。何回か研いでいくうちに汚れていたカッターの刃がきれいになっていくと思います。
このように左のカッターの刃を研いだら、右側のカッターの刃も同じように研ぎます。
両方のカッターの刃を均等に研いでいきます。
両方のカッターを研いだら、デプスゲージの高さを調整します。このデプスの高さを調整しておかないとうまく木を切ることができません。デプスゲージは木の削る深さを調整する物なので、高いままだと木の奥まで刃は入ることはできますが、肝心の切ることができないということになります。
カッターの刃を研いだのに切れ味が悪い場合は、デプスゲージの調整ができていないことが原因かもしれません。
デプスゲージの調整方法ですが、調整器具をカッターの刃の上に置きます。その高さで上に飛び出している部分を平ヤスリで研ぎます。デプスゲージの高さとカッターの高さが同じくらいの高さになるように研ぎます。
この作業をすべての刃に行えば目立ては完成です。
ただ、応急的な目立てなので研ぎムラなどもあるかもしれません。使用後はホームセンター、販売店などで専用の器具を使い手入れをしてもらうことをお勧めします。
薪を切るのに非常に重要な道具であるチェーンソーですが、その手入れはもっと重要です。一つ間違えば大きな事故やけがにつながります。自分で目立てを行うことで、チェーンの状態や本体の状態も確認することができます。異常があればすぐに使用を停止して、ホームセンター、販売店などで点検を受けてください。
今日紹介した目立ては、あくまで個人の趣味の範囲です。自分で行うのが心配な方は、専門家に相談してくださいね。