先日、知り合いの造園関係者から1通のメールがあり、
「薪要りますか?クヌギです。」
との内容
添付写真にはクヌギの写真が。
「ぜひ下さい。」とすかさず返事
近々持っていきますとの回答であった。
そして、本日、仕事から帰宅すると
こんな大木が…
樹齢何年くらいなのだろう。相当りっぱなクヌギが届きました。
クヌギの実力
クヌギの比重は0.85となっており、これはスギ0.38の倍以上の比重がある。
比重が高い=火持ちがいいといっても過言ではありません。
クヌギの着火性はというと、「低い」という結論です。
これは、薪ストーブに入れてもすぐには燃焼しないということです。
ある程度薪ストーブ内が高温になり、やっと着火するくらいです。
クヌギの熱量はというと、「高い」という結論です。
クヌギは着火性は高くないが、その分熱量が高く
薪ストーブ内の温度を高温にしてくれます。
低い温度で薪を燃焼させると、煙、煤が多く発生してしまいます。
そのため、熱量が高いクヌギを投入すると、しばらく薪ストーブ内の温度を保つことができます。
燃焼速度は、「遅い」という結論です。
着火性が低く、熱量が高いクヌギはゆっくりと燃焼します。
そのうえ、熱量も高いため、高温で薪ストーブを温めてくれます。
さらに、クヌギは燃焼後、熾き火になったところからが本領発揮となります。
炎を上げて燃えている薪よりも、熾きになった薪のほうが
その熱量は高く、高温が長く続きます。
燃焼速度が遅く、熱量が高いため、クヌギは薪材として人気が高いです。
原木を入手後、薪にするためには、斧で薪割りをしなければなりません。
クヌギの薪割りはというと、「割りやすい」という結論です。
クヌギの繊維はまっすぐなので、斧の力が伝わりやすいです。
イメージ的には、パッコーン、パッコーンといった気持ちいい割れ方をします。
クスノキ、ケヤキといった硬くねじれた木ではないので
薪割りがしやすい木です。
人気の高い薪材の理由ですね。
入手方法は、参考にこちらを
薪の集め方入手方法は様々ですが、今回は知り合いの造園業者さんからの頂き物でした。
クヌギの木は入手し難い木です。
もし、もらえることがあればぜひもらいましょう。
クヌギは、比重が高い、熱量が高い、燃焼効率も良い、割りやすいといった
非常に良質な薪材です。
ただ、これだけ良質な薪材のため、薪ストーブユーザーみんなが欲しい木です。
そのため、入手が困難な木でもあります。
燃焼効率が良く、熱量も高いため投入する薪の量も減らすことができます。
今回、ありがたいことにクヌギの木をもらうことができました。
あとはこの大木を玉切りにして、薪材にします。
来シーズンがたのしみです。